『あられ酒』斎藤緑雨

はてなブログの方、同じ日にまとめてどばどばアップしたりします。すみません。

新たな沼に落ちる予感。頭のよく回るひと大好物。

『あられ酒』斎藤緑雨龍さんが好きな本と言っていたので(狂) 。.もともと斎藤緑雨については、ググって大阪大学さんのPDFで読んだ『眼前口頭』が面白かったのである。なんでググったのかはもう覚えておらぬ(老)。.あられ酒は随筆集というか、雑記集というか。やはりステンシルは小説も好きだけれど、そのひとが言っていることで、どのように日々を過ごしているのか、何を考えているのか　などそのひとを丸ごと考えるのが好き。で、このひとは変だから好き。おもろい。..この本の中から『のこり物』の最初の一節を。自作の俳句を１ダース(という言い方も好き)堂々と披露してるくせに、その前に何やごちゃごちゃ口上を垂れている。.「床屋もすなる俳句が少々器用にできたりとて、直ちに文學領に引入れんとするが如きは、殊の外の馬鹿野郎なり。生噛の美論など強て之れに結び着けて、よい御代の春をきめこまんとするが如きは、猶々の馬鹿野郎なり。われらが眞似事の句を捕へて、かれこれ理屈めいたることを捏ね廻すが如きは、いよいよ以て馬鹿野郎なり。などゝ平気で言つて居るに至つては、一倍輪をかけた馬鹿野郎なり。世の中を馬鹿と言ひはじめたら、言ひはじめた奴からが馬鹿は勿論の事なり」..うん。好き。頭ぐるぐるしてる加減など最高の高。”くよくよのぐるぐる”ではなくて、”かしこいのぐるぐる”。頭のいいひと大好物。..#読書 #読書記録#books #bookstagram#斎藤緑雨#芥川龍之介