時々空中へ舞ひ上がつてゐる。

好きなものについて考え続け脳内迷子のパラノイア雑記

『珊瑚集』より「そゞろあるき」アルチュール・ランボー 永井荷風:訳

いろいろなひとがひとつの作品を訳しているの、面白いです。

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「そゞろあるき」 アルチユウル・ランボオ.蒼き夏の夜や麦の香に酔ひ野草をふみて小みちを行かば心はゆめみ、我足さはやかにわがあらはなる額、吹く風に浴みすべし。.われ語らず、われ思はず、われたゞ限りなき愛魂の底に湧出るを覚ゆべし。宿なき人の如くいや遠くわれは歩まん。恋人と行く如く心うれしく「自然」と共にわれは歩まん。..というわけで(昨日の話を引きずっていますよ)。ランボーの「Sensation」を永井荷風が訳したもの。『珊瑚集』に入っているので写真ではまたこちらをご紹介しておりますが。.世の中は大変便利になっております。他に訳した方のものをとうろついておりましたら、九州大学さんのページで「ランボー詩Sensationとその邦訳」という大嶋仁さんの論文を見つけまして。.永井荷風、中原中也、堀口大學、金子光晴、粟津則雄、清岡卓行、宇佐美斉それぞれの訳の「Sensation」が一気に読めた。嬉しい。比較文学というジャンルなのですね(無知)。ビバ比較文学。面白いですねこういう研究。.まあ、キラキラしてるのとか、うねってるのとか、いろいろございまして(何)。.ステンシルは、やはり淡々とした言葉の後ろにふわっと香るなんてぇのかな、こう… ね。てぇ奴が好きなので永井荷風が好き。←語彙力..ほほう。「翻訳は一種の創作だなどと開き直ってはいけない」と。題名を”そぞろあるき”てあなた「すでに原詩の真意とはかけ離れている」やんかと。確かに”そぞろあるき=散歩”です。荷風センス最高かよってのではいけませんか。Sensationは本来”感覚、気持、心地、感触、感動”などと訳される単語だそうで。.何しろ永井荷風はすっとこどっこいおとといきやがれ並み(おや)にやられており。耳が痛いです。.「言葉の理解という点では金子光晴が抜きん出ているが、中原中也がランボー詩の意志性をもっともよく把握して訳出している」そうです。形而上学、観念性。ね。フランス脳でしか考えられないこと。日本脳の限界。..でもね。妄想してもええやんか、とかさ。ああ、自分の妄想を”これがこのひとの作品です”って世に出してはいけませんということか。ぬー。難しいね。やはりそうなのだろうなぁ。ひとのものだからね。あ、もはや論文についての感想になってますね。..そしたらね、ステンシル、次は大嶋センセ訳の完全版「Sensation」よんでみたいな💖って(猛毒)。..#読書 #読書記録#books #bookstagram#永井荷風#アルチュールランボーやはり「ハッシュタグ ランボー」てやると怒りのスタローンを収穫してしまう