時々空中へ舞ひ上がつてゐる。

好きなものについて考え続け脳内迷子のパラノイア雑記

『春の日のさした往来をぶらぶら一人歩いてゐる』『春の夜は』芥川龍之介

龍さんの春。

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『春の日のさした往来をぶらぶら一人歩いてゐる』『春の夜は』芥川龍之介.春ふたつ。どちらも夢のようなふわふわ感溢れる話。何を見て何を想っていたのか につい思いを馳せてしまう。.お昼の龍さん。ぶらぶら加減のシュールさ。隣を歩き何にぐっと来るのか目撃したい(狂)。.染付の皿の中、藍色の枝垂れ柳の下でやたら長い釣竿をたれる藍色の室生犀星。.金沢にいた犀星に会いに行きしばらく滞在もしている。室生犀星の書く龍さんもとても素敵なのだがまた今度。犀星は、芥川は梅雨の時期が好きだったと言っているのだけれど。.龍さんの見ている色を追想。紺の背広、紅木の棚、慈姑、泥七宝の青、山雀、茶に変色した椿、黄ばんだ竹藪、モンジロ蝶、生ミタテ玉子。慈姑(くわい)をぐぐりましたら、淡藍色との説明。ターコイズブルーまでは行かず。水浅葱とかに近いのか。藍染の淡い淡い。..『春の夜は』。春の夜に纏わるあれこれを短文で並べている。この静謐な、でも少し何処かが狂っている感。西洋絵画を観ているような。.「誰か椅子の上に爪を磨いてゐる。誰か窓の前にレエスをかがつてゐる。誰かやけに花をむしつてゐる。誰かそつと鸚鵡を締め殺してゐる」..#読書 #読書記録#books #bookstagram#芥川龍之介#芥川竜之介#青空文庫