時々空中へ舞ひ上がつてゐる。

好きなものについて考え続け脳内迷子のパラノイア雑記

『吾輩は猫である』夏目漱石

ええと。他の登場人物もそれぞれ想像上の声のひとがいます。もうね。

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『吾輩は猫である』夏目漱石.いつか書くと言っときながらもう来た。長編かつ鉄板。すげぇ好き。大好物。この新潮文庫の表紙も好き。安野光雅さん。持ち歩いてたのですっかりボロボロになってます。この文庫版を宮本浩次先生もお手元に持ってオススメしておられますのよみなさま。.でもこれ、教科書に載ったりしてるけれど、こどもにどう読み答えさせたいんだろう(いきなり教育界に斬り込む我)。猫ちゃん、すごいね面白いこと言うね かな(違うな)。じゃリン子チエの小鉄的な立ち位置を読み取る…? ←迷走.やはり齢を重ねた今読んだ方が断然面白いのであるよ。”猫が語る人間界への鋭い風刺”にやたら光が当たりがちですが。.結局のところ登場人物たちのくだらないラブリーでごたごたな日常会話ぶりを覗き見てひたすらヒヤヒヤニヤニヤさせてくれてご馳走さまですな話でしょ? ←偏執過多←吾輩側..ざっくり1分で語れる超要約『吾輩は猫である』はこちらですご査収ください。ーーーーーーー時は明治。舞台は東京。中学の英語教師であるまんま漱石先生な胃弱の癖にジャムを舐めすぎる珍野苦沙弥の元に転がり込んだ猫「吾輩」が、名前を付けてもらえないままビールに酔っ払い水甕に落っこちて一生を終えるまでに「人間同等の気位」を持って観察した飼い主一家とその周辺の人間模様を、漱石が知りうる古今東西の膨大な教養とユーモアをこれでもかというくらいぶち込み描き倒した痛快活劇。ーーーーーーー以上です(いいのかな)。←アクション物?..さて。ステンシル、べらべらと中身のないおしゃべり男は基本苦手ですが、頭の回転がぐるぐるしている末の散弾銃は嫌いではないです(何)。というわけで登場人物の中ではダントツ迷亭推し。現実と虚構をウロウロしてるふわふわ感が堪りません。.迷亭さんの適当話が常に口から出任せ感半端なく、話半分未満で聞く癖がついている苦沙弥先生ですが、ちょいちょい迷亭さんが話題にした「チョン髷に鉄扇、フロックコート姿の静岡の僕の叔父」が実在してたのを目の当たりにし、うむむと考え込んでしまうところなど、迷亭の方にぐっときます(何故)。.寒月君も好きですよ。椎茸食べて前歯二本折ったとか、ガラス球を人力で完璧な球体に磨くことに専心してるとか、首縊りの力学とか、ヴァイオリンが好きすぎて買うに至るまでの長い長い甘干柿話(何)をして皆に煙がられるとか。何しろ苦沙弥先生の奥様に頼まれて、ちょくちょく散歩に連れ出しに来るあたり完全な寺田寅彦。.苦沙弥先生などは完全に脳内で漱石化しているステンシルです。違うぜと言われようとも。このひとらの話、面白くないわけがない。木曜会ラブ。..猫。猫ね。そうでした。吾輩。吾輩がもう一人の漱石である、と。では、そのように脳内変換した後にこちらをお読みください。主人の食い残した雑煮の餅を逡巡の末に食い付き、その噛み切れなさ、歯応えだらけで歯が餅に持ってかれる取れねぇ と焦りまくった時の吾輩の独白。どうぞ。.「餅は魔物だな」(CV:杉田智和)..漱石可愛いすぎかよ。..#読書 #読書記録#books #bookstagram#夏目漱石#吾輩は猫である#超要約#杉田智和 ←どうしてもこの声で吾輩が語りかけてくる