時々空中へ舞ひ上がつてゐる。

好きなものについて考え続け脳内迷子のパラノイア雑記

『えーえんとくちから』笹井宏之

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『えーえんとくちから』笹井宏之短歌、俳句、詩集。.ーーーーー今夜から月がふたつになるような気がしませんか 気がしませんかーーーーー..このひとは、きっと雲のように、もしくは鳥のように空にふわりと舞いながら全世界を見渡していて、ふと心に留まったひとや動植物やモノを自分の中にそっと飲み込む。そして、東京タワーも水もふわふわも春楡も群青色の平均台も鹿もその取り込まれた世界の中にさらりと溶けてしまい、そこの世界の住人となり話をしたり泣いたり輝いたり匂ったりする。.このひとは、あらゆる存在に境目のないその世界で起こる全ての事象に静かに寄り添う天使。このひとの歌は、天使の詩。天使の奏でる「色彩言語/芳香言語」を紡いだ美しく透き通った詩。.ーーーーーからすうりみたいな歌をうたうから すごい色になるまで、うたうから.フライパンになりませんかときいてくる獅子座生まれの秋田生まれの.咲くことの叶わなかった花たちはいま潮騒のなか、さくら貝.人間になれますように 廃駅のいたるところで雨、ひかりだす.魂がいつかかたちを成すとして あなたははっさくになりなさい.風という名前をつけてあげました それから彼を見ないのですがーーーーー...もし彼が自分に風という名前をつけてあげてたのだとしたら.#読書 #読書記録#books #bookstagram#笹井宏之#えーえんとくちから