時々空中へ舞ひ上がつてゐる。

好きなものについて考え続け脳内迷子のパラノイア雑記

『孔雀』芥川龍之介

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『孔雀』芥川龍之介.青空文庫さまなので全文一気載せです。どうぞ。ーーーーーこれは異本「伊曾保の物語」の一章である。この本はまだ誰も知らない。「或鴉(からす)おのれが人物を驕慢し、孔雀の羽根を見つけて此処かしこにまとひ、爾余(じよ)の諸鳥をば大きに卑しめ、わが上はあるまじいと飛び廻れば、諸鳥安からず思ひ、『なんぢはまことの孔雀でもないに、なぜにわれらをおとしめるぞ』と、取りまはいてさんざんに打擲(ちやうちやく)したれば、羽根は抜かれ脚は折られ、なよなよとなつて息が絶えた。.「その後またまことの孔雀が来たに、諸鳥はこれも鴉ぢやと思うたれば、やはり打ちつ蹴つして殺してしまうた。して諸鳥の云うたことは、『まことの孔雀にめぐり遇うたなら、如何やうな礼儀をも尽さうずるものを。さてもさても世の中には偽せ孔雀ばかり多いことぢや。』「下心。――天下の諸人は阿呆ばかりぢや。才も不才もわかることではござらぬ。」ーーーーー.イソップ物語のうちのひとつ。ちなみにこちらの作品を龍さんが練り直したとおぼしき作品『翻訳小品』内の「三. 鴉」も青空文庫で読めますが、我がくだきますとこうなります。どうぞ。..カラスがクジャクの羽を全身にさしてびらびらさせながら飛び回って"オレより上はいねえしお前らなんかザコじゃ"と周りの鳥たちをディスった結果その鳥たちが"お前ニセもんのくせに何ぬかしとんねん"と猛烈にボコってカラスを殺してしまったと。.で、本物のクジャクが現れた時、その鳥たちは"こいつもカラスやいてまえ"と集団でボコって殺してしまい、"ホンマのクジャクやったらマジ神やからめっさ礼尽くすのになんやしらんニセモンばっかわいて出よるわ"とかゆうてる。アホちゃう?とっぴんぱらりのぷう。..という話。才も不才もわからん というよりは思い込みの怖さかしら。ていうかぁ、一徹短慮? 群集心理? 無知蒙昧? ←アンゴルモア風味←何..#読書 #読書記録#books #bookstagram#芥川龍之介#芥川竜之介#青空文庫自分の頭で考えるのとってもだいじ。