時々空中へ舞ひ上がつてゐる。

好きなものについて考え続け脳内迷子のパラノイア雑記

『わたしの名前は「本」』ジョン・アガード:作 ニール・パッカー:画 金原瑞人:訳

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『わたしの名前は「本」』ジョン・アガード:作 ニール・パッカー:画 金原瑞人:訳.ジョン・アガードさんは南アメリカのガイアナという国出身の詩人。あ、図書館の本です。.「わたしの名前は本。 これからわたしの物語をしよう。」.本が本のことを語っている、というお話でした。面白かったです。「だれが文字を発明したのか」に始まり、「電子書籍」に至るまで。..「図書館」を昔のひとびとがどう表現していたかが知れてちょっと嬉しい。シュメール人は「記憶の家」、エジプト人は「魂をいやす場所」、チベット人は「宝石の海」。くぅ好き。.ぐっとくる絵と、ところどころ挿し込まれているひとびとの本にまつわる言葉たち。いくつかお写真で紹介。..そして、「彩飾師」という職業を初めて知りました。ロウソクの火で燃えてしまってはいけないので、薄暗い写字室というレンガ造りの部屋で作業をしていたとのこと。けれどそこで「本」は輝いていた、と。.「彩飾師って何者かだって? 多くは修道院の修道士たちだ。しかし女子修道院の修道尼や専門のアーティストもいた。 彼らが何をしたかって? わたしを美しく飾ったのだ。 樹液から作った絵の具で輝く絵を描き、わたしのページを金と銀に彩ったのだ。そうすれば、字の読めない人たちも聖書の物語の意味や聖者の生涯が理解できる。 彩飾師たちは長時間、黙々と作業を続けた。 そのうちに、1文字1文字に魂がこもったようになり、羊皮紙が輝き始める。」..最後にひとこと。「親愛なる読者へ、最後にひとこと。わたしはあなたのためにここにいる。」..#読書 #読書記録#books #bookstagram#ジョンアガード#ニールパッカー#金原瑞人金原さんの翻訳された他の本が気になる。やばい。