時々空中へ舞ひ上がつてゐる。

好きなものについて考え続け脳内迷子のパラノイア雑記

『雲の日記』正岡子規

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『雲の日記』正岡子規.すでに病床にある明治31年(1898年)12月15日から31日までの話。まだ30歳。このころにただ雲について日記を書いてみようと思うその発想。全文載せたいくらい好きな作品なのだけれど。.「明治卅一年十二月十五日 朝晴れて障子を開く。赤ぼけたる小菊二もと三もと枯芒(かれすすき)の下に霜を帯びて立てり。空青くして上野の森の上に白く薄き雲少しばかり流れたるいと心地よし。われこの雲を日和雲と名づく。午後雨雲やうやくひろがりて日は雲の裏を照す。散り残りたる余所の黄葉淋しげに垣ごしにながめらる。猫のそのそと庭を過ぐ。」.「廿二日 雪雲終に雪を醸してちらちらと夜に入る。虚舟(きょしゅう)鴨を風呂敷に包みて持て来る。盥に浮かせて室内に置く。」高浜虚子から鴨をもらい。気にいって可愛がってたけれど、いつまでもタライでは というのと、お隣のご主人が懇願されたとかで、じきにお隣さんの池へ放すことになったそうな。それにしても。虚子のことを「虚舟」と呼ぶのすげぇ好き。うつろぶね。.「廿六日 ちぎれ雲、枯尾花(かれおばな)の下にあり。鴨、椽側の日向(ひなた)にあり。俳句新派の傾向を草す。夜を徹す。」.「卅一日 毎夜、夜を更かして頭痛み雲掩(おお)ふ。窓外の天気常に晴朗。」..冬の空。雪が降るときと雪虫が空を舞うときくらいしか見上げてなかったな、とか。..#読書 #読書記録#books #bookstagram#正岡子規#青空文庫#高浜虚子#虚舟.青空文庫は著作権の切れた作品を無料公開している電子書籍です。ブラウザから簡単に検索できます。気軽に名作が読めるのは本当にありがたいです。読みたい作品だけピンポイントで読めるというのも、分厚い本見て気圧されることがなくなるので気軽でよいです。と本を買うことへのハードルが高いひとへアナウンスしてみるテスト。https://www.aozora.gr.jp