時々空中へ舞ひ上がつてゐる。

好きなものについて考え続け脳内迷子のパラノイア雑記

『ギケイキ 千年の流転』町田康 『義経記』島津久基:校訂

ギケイキ、早く2巻読もっと。

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『ギケイキ 千年の流転』町田康・『義経記』島津久基:校訂.先月くらいからチラチラ読んでて、今やっと読了。並行して『義経記』読んでたからだけれど。町田康も大好物です。.町田康。あまぞんなどでちょい長めな作品レビューを見てると、大概の方が”町田節にアテラレた文体になる病”に罹患しているでおなじみの町田康。見ていて飽きません(毒)。微笑ましいです。.あれ、熱病ですよね。一種の。わかる。脳内占拠されるね。.新しい本を売る本屋さんで見かけ、『義経千本桜』はなんとなく分かるため興味を持ちタイトル買い。すでに2冊目も出てるけど、まだ続刊が出るのですね。楽しみ。まずは2冊目買わねば。1冊目は、義経と弁慶が出会って頼朝に会いに行く途中までで、原典『義経記』で言うと巻第三「頼朝謀反により義経奥州より出で給ふ事」まで。..いや、とても良かったです。古典とっつきにくい方でもいけます。町田康、古典の掘り起こしをライフワークにしてくんないかな。宇治拾遺物語も面白かったし。文庫版の解説の方が「町田康には古典の絶対音感がある」と称されていましたが、まさにそれ。.『ギケイキ』読みつつ『義経記』にあたると、笑える程あっさり読めます。すげぇな。高校生の時に出逢えてれば(最近そんなんばっか)。学生諸君、併読オススメです。めっさデフォルメされてるようでいて、話の流れは原典に忠実ですし。..実は高校生の時、橋本治さんの枕草子を読みかけて挫折した者です。たぶん今もムリ。文体の問題だな…。それから現代人の書いた現代語訳・超訳的な一連の古典本、ほとんど避けて通ってきて(どんだけトラウマなん)。.古典作品、ことごとく自分の脳内妄想劇場で乗り切ってたし。あれ。それ超訳系の何かとして世に出せばいんじゃね? て一瞬思ったけどムリ。絶対忠実にならねぇしもう遠い過去の作業だし(要するに完全失念)。ステン尻語訳(呪縛)。..『ギケイキ』は義経の魂が現代に生き、一人称で語り倒してる形にしたのもとても良いです。では、スタートダッシュがもう既にあさっての方向な冒頭の一節を。.「かつてハルク・ホーガンという人気レスラーが居たが私など、その名を聞くたびにハルク判官と瞬間的に頭の中で変換してしまう。というと、それはおまえが自分に執着しているからだろう。と言う人があるけれど、そんなこたあ、ない。」..#読書 #読書記録#books #bookstagram#ギケイキ#町田康#義経記#島津久基校訂#軍記物#きっと義経は現代でいいとも観てる