時々空中へ舞ひ上がつてゐる。

好きなものについて考え続け脳内迷子のパラノイア雑記

『からたちの花がさいたよ』北原白秋:作 与田準一:編

https://www.instagram.com/p/Bw4nsv3Bwh8/

『からたちの花がさいたよ』北原白秋:作 与田準一:編.図書館で借りた詩集。北原白秋もお馴染み。あめあめふれふれかあさんがー とか。そのことを娘(小3)に言って本を見せると、「おお、 すっごいねハクシュウ」。うん、すっごいね君の近さ。.好きなのをお写真でいくつか。「月」を唄ってるものがとても好きです。..令和元年の初日ですが。また過去をうろうろしています。この本に「砂山」も入っていて。中山晋平作曲の方で思い出したことを。ーーーーーーースが閑古鳥の鳴く楽器屋で偽伝道師をしてた頃、エレクトーンの楽譜を持ってこれ弾きたいとやってきた50代の男性がいて。1曲限定のお付き合い。.焦茶色のチノパンと、チェックのシャツ。制服かってくらい毎回それで来た。これが僕の一張羅なのです と言いながらはにかんでおられた。お仕事はネジかなにかの製造。小さな工場を経営されてて。縁があってこの辺で工場持つことになってもうだいぶ経つのだけど、元々は新潟なのです と。.僕、末子だから外に出されたというかあれなんですけど、地元にいる母が認知症になりまして。兄さんも面倒見きれないって、ホーム入って。この曲、母が好きで。浜、好きだったし。施設の人もピアノあるから弾きに来てって言ってくれたので。.ある程度鍵盤を触れる方だった。安いキーボードをお持ちとのこと。ハーモニカが得意で音楽が唯一の趣味と。歌もお上手で。ではせっかくなので笑顔で弾き語れるようにしましょうか と提案し。.エレクトーン常設の施設はあまりないだろうと思ったのと、鍵盤楽器は何でもピアノと呼ぶ方が割と多いのと、家でも弾くと仰ったのとで、短めの鍵盤対応ベースなしで簡単めに再編曲。唄いやすいよう右手はメロディのままで。.練習ではエレクトーンで二段の鍵盤にも慣れてもらい、電子ピアノで鍵盤の重さに慣れてもらい。二人で唄いながら。笑って〜、顔上げて〜、リズムを身体でとってノリノリにしたらみんなもつられますよ〜 など散々煽り。最初は恥ずかしそうにされてたけれど、最終的に笑顔で唄って弾けるエンターテイナーお兄さんが完成したのでレッスンは終了した。..後日、笹団子持ってご挨拶に来られた。ハーモニカでふるさとなど唱歌を披露した後、砂山を弾いた、と。みな喜んでくれたこと、職員から「お母さん笑ってましたよ」とその場でポラロイド写真くれたことなどを話してくれた。.ほとんど笑わなくなった母だから嬉しかったです。その時二人で写真撮ってくれたのを日付と名前書いてベッド横に飾って。僕のことまだ分かってくれているうちにまた行けたらいいんですけど と。.見せてくれた写真。一張羅でキーボードを演奏しているところ、入所者の方々が大きな口開けて唄ってるところ、お母様のくっしゃくしゃの笑顔。ーーーーーーー.「砂山」、新潟は寄居浜の情景が描かれていて、地元のみなさまにはとても大切な一曲なのだそうですね。..海は荒海。 むこうは佐渡よ。すずめなけなけ、もう日はくれた。みんな呼べ呼べ、お星さま出たぞ。.暮れりゃ、砂山。汐鳴りばかり。すずめちりぢり、また風荒れる。みんなちりぢり、もう誰も見えぬ。.かえろかえろよ、ぐみ原わけて。すずめさよなら、さよなら、あした。海よさよなら、さよなら、あした。..#読書 #読書記録#books #bookstagram#北原白秋#与田準一#中山晋平#詩集#童謡#音楽のある生活#砂山#寄居浜#佐渡島