時々空中へ舞ひ上がつてゐる。

好きなものについて考え続け脳内迷子のパラノイア雑記

『讃美歌 讃美歌第二編』

 

昔話。「先生」への憧れとコンプレックス。トラウマ話。

結局ステンシルはそれ以降「先生」への思いが強すぎて「先生」にはならないように生きてきている。何かの道をあえて極めようとしないというか。途中で止めておくというか。結果中途半端な器用貧乏。

 

関わったひとの人生を責任持って背負うということがどれほどのことか。

https://www.instagram.com/p/BuevDmNlwLb/

『讃美歌 讃美歌第二編』ステンシルは無宗教ですすみません(誰に謝罪)。.また超絶長文で申し訳ありません。お嫌な方はすっ飛ばしてくださいませ。..楽器屋で働いていた。地元の寂れたちっこいヤ*ハ特約店で、教室月謝と学校教材が主な収入源。ステンシルはフロア担で、楽譜、ピアノやらの販売係。半年後、チケット制のお試しレッスンブースも持たされた。数回のレッスンで電子ピアノとエレクトーンの面白機能を紹介し、さあ買えと密室で迫る係。.そこに讃美歌やりたいと本持参で来た初老の男性。電子ピアノでパイプオルガンの音色にして弾いてみたらとても喜ばれ、楽器をご購入いただけた。教会に通っていること、讃美歌が素晴らしいこと、教会のオルガンに憧れていること、あれこれ。とても、とても一生懸命であった。つたない手つきで一音一音丁寧に。どこかで披露する予定はないと。ただ弾きたいと。.ステンシルが退職する時、わたくしはまた買うので先生どうぞとこの本をいただいた。..レッスンに来られたひとたち。結婚式までに新婦の好きな曲を弾けるようになりたい新郎とか童謡を練習に来た保育士志望の高校生とか今度来る孫に好きなアニメの曲を弾いてやりたいおじいちゃんとか短期終了の方も確かにいたが。.指の体操で昭和歌謡弾きに来たおばあちゃん唱歌をたくさん覚えたい福祉施設の職員ずっとやりたくて子育て卒業でこれたという主婦ジャズが好きで自分でもアドリブ弾いてみたいお父さんバイク事故の後遺症で動かしづらい左手のリハビリ目的の青年このアーティストが好きで歌いながら弾きたい女子中学生バンドやってっけどオレなんも知らねぇし基礎教えろというオラついた兄ちゃん音楽教室からドロップアウトしたこども..断ると行く先も見つかりづらい小さな田舎の片隅で、正規の教室に通う理由から外れたひとたちのよろず相談所になってしまった。..そもそもステンシルはひとに技術を教える資格を持たない。ピアノもほぼ独学。大学4年の時、自力で月謝が払えるようになり通い出した教室で店長におじさんの仕事手伝っておくれと言われ就活もせずに就職。.当然わたしより技術力の勝る方も大勢いる。皆わたしが"先生"であることに疑いを持たない。要求ジャンルも多岐に渡り。勉強、素材探し、編曲、練習の日々。ショパンなんか弾けねぇ。1年半で自滅した。新しい先生はバリバリ弾ける本物にしてもらい、引継ぎの後退職した。今もステンシルは「先生」を尊敬する。先生と呼べるその道で活躍する方々を。..春になると思い出すのである。まがい物ステンシルと、ただ音楽に真っ直ぐだったズレているひとたちのこと。..#雑記#讃美歌