時々空中へ舞ひ上がつてゐる。

好きなものについて考え続け脳内迷子のパラノイア雑記

『風の又三郎』宮澤賢治

娘春休みモード突入。

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『風の又三郎』宮澤賢治.どっどど どどうど どどうど どどう青いくるみも吹きとばせすっぱいかりんも吹きとばせどっどど どどうど どどうど どどう.風とともに現れ、風とともに消えた少年。村の少年達の青さを吹き飛ばし。..これ、『風野又三郎』と一緒に読むとまた面白いです。元の『風野又三郎』ではより「又三郎」が強めになっていて。.「変てこな鼠いろのマントを着て水晶かガラスか、とにかくきれいなすきとおった沓をはいていました。それに顔と云ったら、まるで熟した苹果(りんご)のように殊に眼はまん円でまっくろなのでした」.別れの時も。「又三郎」は一郎にきちんと別れを告げにきていて。.「かきねのずうっと向うで又三郎のガラスマントがぎらっと光りそれからあの赤い頰とみだれた赤毛とがちらっと見えたと思うと、もうすうっと見えなくなってただ雲がどんどん飛ぶばかり一郎はせなか一杯風を受けながら手をそっちへのばして立っていたのです」..『風の又三郎』では「変てこなねずみいろのだぶだぶの上着を着て、白い半ずぼんをはいて、それに赤い革の半靴をはいていたのです。それに顔といったらまるで熟したりんごのよう、ことに目はまん丸でまっくろなのでした」.という記述。別れも少年達に会えないまま転校していったことになっている。.なぜより人間に近づけたのでしょうね。小さな村のコミュニティに強烈な印象を与えながら現れた異質な転校生感。異質なものは最後まで異質。..ところで。最初に記したどっどどどどうどの一節、娘が学校で暗誦させられていたが。宮澤賢治のことを「語彙力!」(の無さ)とディスってた(失礼)ので、いやこのひとは語彙力ありすぎて一周回ってああなってるのだと説明すると、母ちゃんともだち? と聞いてきた。あとサラサラ書いてるみたいに思うかもだけれど、ものすごい原稿を推敲して言葉を練り直すひとだよ。.なんで”どっどど”なのかをじっと考えておられたが。しばらくして「もうケンジ呼ぼう!」と言われた。召喚? ←ともだちかい..さて。お気づきでしょうか。そうです娘(小2)がいよいよ春休みに突入します。というわけであれこれ読書をするのも娘寄りに。てかしないかも。こちらは不定期更新の可能性もありますが、ブログの方では相変わらず神ドラムがスの中で勝手に熱くなっておりますゆえばんばん更新される可能性があります(狂)。..#読書 #読書記録#books #bookstagram#宮沢賢治#青空文庫