時々空中へ舞ひ上がつてゐる。

好きなものについて考え続け脳内迷子のパラノイア雑記

『ソライロノハナ』萩原朔太郎

https://www.instagram.com/p/By_Y5Guldnp/

『ソライロノハナ』萩原朔太郎.萩原朔太郎自筆歌集の復刻版。勤めていた大学を辞するときにとある先生がお譲りくださったもの。.勤めてたっつっても、先生方が研究に専心できるよう周辺雑務の代行係で。講義の合間に先生方がふわふわと集まってきて、お茶して、おやつしながらぽつぽつとお話をされていくお部屋に常駐してて。.一切難しい話はなくて。どの先生も、誰にでもわかるような易しい言葉でご自身の専門を語ったり雑談をされたりする。聞いてて大変面白く楽しく。普段、毒舌魔として先生方に恐れられていた我だけれど(何)、きっと先生方にはスが尻尾をぶんぶん振ってるのが見えてたのか、とても大事にしてくださった。「興味持ったらいつでも研究しに戻っておいで」て。.ボスからは卒論題目みたいなネタでとにかく原稿書けたわけ(ネイティブ)と言われ続けていた。学会に引きずり込もうとしてたな…。危うく音ネタ妄想コラムニストステンシルが爆誕するところだった(今も似たようなものでは)。.でも我は、きっと自分が専門家、プロになるのではなく、そういう方々のブレーンになるのが向いていて。いつも後ろに控える参謀タイプ。ていうか皆様のお留守な日常を一切合切引き受ける家政婦(全然違うな)。.いつも、今でも、きっといつまでも思うことだけれど。これ以上ないくらいの素晴らしい夢のような数年間であった。あの場所に存在できたことが多分一生の宝。..さて。朔太郎でした。ええと、筑摩書房の全集第15巻には収められてるそうですが。このひとの自筆好きなの。もうすげぇ好みな字体です。.短歌なのですが、なんでかスはずっと詩集として捉えてた。なんでだろう。「短歌」然としないというか、ええとなんつったらいいのか。そのひとの「言葉」、なのですよ。なんてぇのかな。むぅ(語彙力)。..スの妄想が炸裂した句を厳選(なんでしょう)。若次〜(やっぱりか)。ーーーーーーーーーーー涙して火鉢の炭をふくことも 若き我れには痛ましきかな.「何なれば羊の如くさまよふや」「死ぬべき場所を求めんがため」.いづこにか我は行くべき 今日もまた電車に乗りて街をめぐれり.この男 寝ても覚めても煙草のむ 悲しきくせをおぼへけるかな.きちがひになりたくなりて 爪屑を火鉢にくべて見て居たるかなーーーーーーーーーーー..そういえば、スは恋愛ものをあまり読んでないなとも気づいたり。ーーーーーーーーーーー夏くれば 君が矢ぐるまみづいろの 浴衣の肩に にほふ にひづき.おん肩へ 月は傾むき 煙草の灯 ひかれる途のほたるぐさ哉.なにを蒔く 姫ひぐるまの種をまく 君を思へと涙してまくーーーーーーーーーーー..#読書 #読書記録#books #bookstagram#萩原朔太郎#若次