時々空中へ舞ひ上がつてゐる。

好きなものについて考え続け脳内迷子のパラノイア雑記

『侏儒の言葉/文芸的な、余りに文芸的な』芥川竜之介

宮本浩次さんフォローのためだけに開設したインスタアカウントの使い道に困り、ブログでやろうと思ってた読書記録などをそっちでやることにした。

というわけで。第一回。

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芥川は国木田独歩について「彼は鋭い頭脳のために地上を見ずにはいられないながら、やはり柔らかい心臓のために天上を見ずにもいられなかった」「自然主義の作家たちは皆精進して歩いて行った。が、ただ一人独歩だけは時々空中へ舞い上がっている」と語っています。箴言、評論の芥川が好き。浪漫と現実が常に相剋していた独歩の矛盾に対する孤独な闘い。堂々巡りになる中「空中へ舞い上がって」いたり「地上に足をおろした」りしている。また、独歩は自分のことを「自然主義を唱へてこれを公言したことも私語したこともない」と言い、「独歩は独歩である」としています。一つの枠組みに納まりきるような人ではありません。私はなんでかこういう人大好きです。#読書 #読書記録#books #bookstagram#芥川龍之介 #芥川竜之介#国木田独歩