時々空中へ舞ひ上がつてゐる。

好きなものについて考え続け脳内迷子のパラノイア雑記

読書

『琴のそら音』夏目漱石

『琴のそら音』夏目漱石.読書もぽつぽつしているのですが、何しろ最近の宮本ラッシュなどで忙しい脳内です。かつての我の日常はほぼ音楽で、読書は現実の逃避先でした。なのであまり深く考えずに済む(考えることができない)海外小説を好んだのかもしれません…

『Talking Rock ! NOVENBER 2019』『MUSICA 201911 vol.151』

『Talking Rock! NOVEMBER 2019』『MUSICA 201911 vol.151』配達予定日にきちっと届けてくださるということは本当に有難しなことなのです。配送業者のみなさまいつもお世話になっております。.さて。宮本先生です。.以前パッケージングの話をpostしたのです…

『千曲川のスケッチ』島崎藤村

『千曲川のスケッチ』島崎藤村.長野県小諸で教師生活をした際に藤村が書いた写生文。千曲川周辺の自然の豊かさ、そこでの人々の暮らしが、さらさらと流れるような美しい文章で描かれています。.さらさらと と言いましたが、実際の川の流れとは少し違って。そ…

『ベルリン・天使の詩』

『ベルリン・天使の詩』.ペーター・ハントケさんノーベル文学賞受賞記念。てか『ベルリン天使の詩』(1987年公開)脚本のひと(と言ってもシナリオ執筆ではなく、詩や台詞を監督に伝え作品にした)としか知らないけど。「左ききの女」気になる。この映画とても好…

『虹の天象儀』瀬名秀明

『虹の天象儀』瀬名秀明.珍しく現代作家。SFです。SFというよりファンタジーかしら。天象儀とはプラネタリウムのことで。プラネタリウムの投影機がキィになって動いていく話。.昭和、戦中戦後の描写があると読みながら必ずベタなセピア色のふわっとした空気…

『PMC ぴあMUSIC COMPLEX vol.15』

歌ってほしい曲。若き先生がキラッキラした目して歌ってたと思しき青春の一曲 Rainbow「Since you been gone」とか。かわいすぎて。萌える。 俺は脳内で歌声を宮本先生に変換できる(狂)。 『PMC ぴあMUSIC COMPLEX vol.15』.「やっぱり、宮本浩次をもうちょ…

『青春の逆説』織田作之助

織田作祭りが止まらない。懐かしい。青い。痛い。うわあぁぁぁぁ。 『青春の逆説』織田作之助.さて。10月ですがそれはさておこう。もうね(急に)。てか織田作はひとり密かに楽しむものと実は思っていたけれど(そう性癖だから)。織田作は、大学生のころなんか…

『夜長姫と耳男』坂口安吾

そう。キレッキレだったころの野田秀樹は「俺は坂口安吾の生まれ変わり」とか言ってて最狂。 『夜長姫と耳男』坂口安吾.と言っても今回メインは舞台、演劇の話。さて。また白状しますと。実は結構な濃度で野田秀樹が好きでした。夢の遊民社時代から。戯曲本…

『大阪の反逆』坂口安吾

最近読むようになった方たちとは別に、むっかしハマっていた奴らもいる。安吾と織田作はそっちの方。懐かしいわ。 『大阪の反逆』坂口安吾.昨日織田作を思い出したので芋づる式に坂口安吾。安吾が織田作のことを書いている随筆。実は坂口安吾にかなり昔ハマ…

『秋の暈』織田作之助

『秋の暈』織田作之助オダサクです。この方も夭折されてるのよね…もうホンマ勘弁してみんな元気に長生きして(何..さて。昨日所用で娘(小3)の学校へ行ったのですが。帰り一緒に帰ってきているときに、娘とほぼ同時に「金木犀の匂い!」と叫びました。というわ…

『わが半生を語る』太宰治

独歩を好きと言ってくださる方は例外なく好きです(何度も言います)。 『わが半生を語る』太宰治.さくっと小説の方へ目がいかない我です。ついそのひとが何を思っていたのかが気になります。少ししかまだ作品を読んでいないのだけれども。いろいろ思うところ…

とりあえずの虎の巻。

そう。我は安全第一でこの歳になるまで太宰作品をスルーしてきていたのだが。読み出したら面白い。いやこの歳だから面白く読めるのかもしれないなぁ、と成熟度合い(加齢とも言う)に思いを馳せたりなど。.で、太宰の人となりなど全く存じあげないので虎の巻を…

『子規居士と余』高浜虚子

『子規居士と余』高浜虚子.亡くなるときまでずっと正岡子規の側にいた虚子。子規との出会いから別れまでが淡々と、でも生き生きと(ってのもヘンだけど)描かれています。仲間とのやり取り、会話。とても仲の良い様がうかがえて。..虚子が河東碧梧桐と共に京都…

『九月十四日の朝』正岡子規

『九月十四日の朝』正岡子規 .子規は1902(明治35)年9月19日に34歳の若さで亡くなりました。.子規の辞世の句は【糸瓜咲て痰のつまりし仏かな】【痰一斗糸瓜の水も間に合はず】【をとゝひのへちまの水も取らざりき】とされているため、忌日が「糸瓜忌」と呼ば…

『十九の秋』永井荷風

『十九の秋』永井荷風.娘(小3)が先日「今日は重陽の節句だから菊の花を飾って菊湯に入りたい」と言ってきたのである。あーー、そういうイベント系(何)実はさらっと流しがちの我でいつも娘に悲しがられるのだけれど。今年は9月9日。くそう娘の方がいろいろ詳…

『月の文学館 月の人の一人とならむ』和田博文:編

『月の文学館 月の人の一人とならむ』和田博文:編.月にまつわるアンソロジー。月を題材にするお話に小説、随想、詩など問わず好きかもしれません。この本で初めて拝読する作家の方がとても多く、我はなんて偏った読書をしてんのかしらと思ったり。先日おし…

『ROCKIN'ON JAPAN 2019年10月号』そして宮本考前半。

先生に色味が増えてきたのは、とても素敵なことなのです。こんな自分もいいのかなぁと、少しずつ、少しずつでいいから好きな自分を増やしてくれれば。 『ROCKIN'ON JAPAN 2019年10月号』さて。ロッキングオン太陽がいっぱい(違)拝読しましたよ。本気の青春ね…

『森のお店やさん』林原玉枝:文 はらだたけひで:絵

『森のお店やさん』林原玉枝:文 はらだたけひで:絵.娘(小3)蔵書。この中の「きつつきの商売」というお話が教科書に載っていて、とても気に入り購入したもの。でも我がすげぇ気に入ってしまった。なにしろ絵が好き。ぐぅ好き。あと、出てくることばがステキ…

『コロボックル童話集』佐藤さとる:作 村上勉:絵

『コロボックル童話集』佐藤さとる:作 村上勉:絵.娘(小3)が学校で借りてきた本。3年生の学内課題図書だそうだ。週一で読書という授業があり、毎週3冊借り換えては読む。1年のうちこの本は読みましょうみたいな指定本が学年ごとにある。それを司書さん(読…

『独歩全集9 詩 及 小品集』国木田独歩

この新潮文庫、全巻見てみたいけれど。とりあえず持ち歩ける独歩詩集なので良し。 こちらをご訪問の方、どんな詩を書かれているのか知りたい方は我の独歩のタグでいくつか作品が拾えますのでご参考まで。 『独歩全集9 詩 及 小品集』国木田独歩.持ち歩ける独…

『芥川賞ぜんぶ読む』菊池良

これ、龍さんみたいな作風の ていう選ばれ方ではないのね。←今更感 『芥川賞ぜんぶ読む』菊池良.こちらは昨日おしりたんていの最新刊を新しい本屋さんに買いに行ったときに目に入って衝動買いしたものです。そういえば我、芥川賞とか直木賞とかなぞって来て…

『ころべばいいのに』ヨシタケシンスケ

『ころべばいいのに』ヨシタケシンスケ.娘(小3)蔵書。地下鉄内に貼ってあった広告を見て、「母ちゃんこれ欲しい」と言ってきたもの。.世の中には、どうしても好きになれないひとって、いるよね。という話なのだけれど。..どうもこの本読んでると、あーきっと…

『日本の名随筆25 音』より「音」の世界 ー あとがきにかえて  團伊玖磨

『日本の名随筆25 音』より「音」の世界 ー あとがきにかえて團伊玖磨.実はこの名随筆シリーズ全巻すげぇ欲しい。欲しい。欲しい(しつこい)。作家が何を考えてるのかを知るには随筆・日記・手紙だと思っている我です。古本で出品されたりしてるけれど。でも…

『蟲の聲』永井荷風

『蟲の聲』永井荷風.さて。もうすっかり秋風です。そういえば我は秋の虫の声がとても好きなのですが、誰がどう鳴くのかあまりよく知らないまま生きてきました。先日、娘(小3)から道端で音を聴き「あっ、この虫なんて虫?」と聞かれて答えられませんでした。…

『二百十日』夏目漱石

『二百十日』夏目漱石.さて。九月です。というわけで漱石先生のこちらを。二百十日に熊本の阿蘇山に登る男二人、という話。漱石も実際に阿蘇山に登っており、さらに嵐により登頂を断念しています。その体験を基に書かれた、と言われています。.豆腐屋の息子…

『人間失格』太宰治

『人間失格』太宰治.そう。こちらも宮本先生副読本。ええと、太宰解禁です(何)。しっかり読んだのは人生初。これ、中学生の頃読みかけて、連れてかれるという漠然とした不安を抱き封印したものです。そのまま太宰作品まるごと君子危うきに近寄らず案件でした…

『ニーチェ入門』竹田青嗣

『ニーチェ入門』竹田青嗣.ええと。宮本浩次副読本の入門編。はじめのニーチェ。てか我よ。お前はどこまで行くんだい?.先生本(何)は他にもいろいろあるのだけれど太宰治は避けて通ってるな(何故)。中学生のころ「人間失格」読みかけて、あ、このひと読んだ…

『若い芸術家の肖像』ジェイムズ・ジョイス:作 丸谷才一:訳

『若い芸術家の肖像』ジェイムズ・ジョイス:作 丸谷才一:訳.ええと。芥川龍之介『雑筆』を読んでたらジョイスのこの作品が出てきたので、ついPDF化した自炊本を再読。海外文学もの、娘が生まれる前まで割と読んでたので紙本として残せてないなぁ(娘本スペ…

我が家の蔵書事情。

instagramでフォローさせていただいております方よりお尋ねいただきましたスの蔵書事情。あまりにも長くなりすぎたので、instagramへのpostではなく直でこちらにアップです。写真は娘コーナの一部。全貌はカオスすぎてあげられぬよ。 . とあさん。スペース、…

『ヴェニスに死す』マン パウル・トーマス

映画の美しさが素晴らしいとかで見たすぎる。DVD買う。 『ヴェニスに死す』マン パウル・トーマス:作 実吉捷男:訳.こちらは宮本浩次副読本(何)。以前先生がラジオで鹿野さんにこの映画好きだっつってたのでぜひ観たいと。でもまだ観れてなくて、やたらぐぐ…